?60代前半、見た目はチョイ高級、チョイ品が足らなそうな夫婦。大阪駅姫路行きホームで、列の先頭に平気で横入り。。。「並んでんねんけど!」というと。。。?
?男性「いや、俺はどっちでもええねん。ほんならあんた前行きや」とつぶやき後ろへ。?
?パートナーの女性は、そのやり取りをチョイと横目で見ながら、意味の分からない笑みを浮かべながら、ひるむことなく、ポールポジション。?
?女性のかなり座りたい意思は明確。?
?次の策を考える間も無く、新快速が到着。?
?女性は、まだ止まらない電車に、フライング気味のタイミングでジリジリ詰め寄って行く。?
?まだ策は見つからない。?
?ドアが開いた!?
?女性は前傾姿勢で車輌に足をかけた。?
?瞬間、とっさに右足が出た。?
?開口の外側に追い出す優し目の幅寄せ。?
?しかし、女性はいとも容易くすり抜け車内へ。そして見事に、目的通り、いちばん手前の二人がけシートをゲットした。?
?我々も彼女たちの通路を挟み右前方をゲット。しかし、明石駅まで、怒りが収まる事はない。何とも息苦しい45分である。?
?怒りが収まらない。当然ウトウトできる余裕もない。?
?「明石、明石」?
?明石に着いた。切符を握りしめ、カバンを抱き抱え通路に出た僕は、二度と会う事がないだろう男性の顔近くで、少々の巻き舌テイストで「おっさん、若いもんに笑われる様な事すんなよ。」と小声ながらも、ハッキリと突き刺した。?
?「おばはん、あんたもや」?
?法を重んずる小さすぎる抵抗であった。?
?思いも寄らぬ口撃に驚いた二人は数秒固まったように見えた。?
?ドアの閉まるタイミングは決して間違えないのである。。。?